万葉集について
■万葉集とは
7世紀後半から8世紀後半頃にかけて編まれた、日本に現存する最古の歌集。 天皇、貴族から下級官人、防人ら様々な身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めたもので、
成立は759年(天平宝字3)以後と見られる。
「防人の歌」(さきもりのうた)「東歌」(あずまうた)など、
貴族以外の民衆の歌が多く載っているため、派手な技巧はあまり用いられず、
素朴で率直な歌いぶりに特徴がある。
全文が漢字で書かれており、漢文の体裁をなしている。
しかし、歌は、日本語の語順で書かれている。
歌は、表意的に漢字で表したもの、表音的に漢字で表したもの、
表意と表音とを併せたもの、文字を使っていないものなどがあり多種多様である。 編纂された頃にはまだ仮名文字は作られていなかったので、
万葉仮名とよばれる独特の表記法を用いた。
つまり、漢字の意味とは関係なく、漢字の音訓だけを借用して日本語を表記しようとしたのである。
その意味では、万葉仮名は、漢字を用いながらも、
日本人による日本人のための最初の文字であったと言えよう。